“人馬一体”となった完璧な演技に注目 全日本学生馬術大会 11/1〜11/3

馬術競技の大学日本一を決める「全日本学生馬術大会」が11月1〜11月3日、山梨県馬術競技場(北杜市)で開催される。
大学ナンバー1を決めるスポーツ競技の大会が数多くある中、唯一、人が動物とともに参加し、男女の区別も設けられてない、“特別”な大会となっている。人と馬が「人馬一体」となって完璧な演技を目指す様子は流れるような美しさがあり、多彩な種目からは目が離せなくなりそうだ。

馬術競技とは
馬術は、日本ではまだまだマイナースポーツであるものの、ヨーロッパなどの先進国では盛んに行われている。ホースショーなどの馬術産業(テレビ放映あり)として、人気を集めている。そしてオリンピック種目の一つである。
パートナーの馬は、海外では馬術用馬として生産(日本の競馬のように血統登録あり)され、調教を経て競技に出場する。一方、日本では、そういった馬が海外から輸入されるケースと、速く走ることを調教された競走馬(サラブレッド)が引退して再調教(リトレーニング)を施し馬術に出場にするケース、乗用馬(サラブレッド以外)として日本国内で生産された馬を馬術用馬に調教するケースがある。
全日本学生馬術連盟には現在約620頭の馬が登録されているが、その内約7割が引退競走馬だ。そういった引退後の競走馬の活躍の場が学生馬術にはある。
また、今大会には、過去に全日本学生障害馬術に優勝した引退競走馬の子も出場予定で、競技観戦だけでなく、馬のルーツに注目しても面白い。

競技説明

大会では、馬場馬術、障害馬術、総合馬術の3種目が行われ、競技ごとの成績の他に、3種目の総合成績で大学日本一を決める。
馬場馬術は、競技アリーナ内(20m×60m)で、21項目の演技の正確さや美しさを競い、あたかも馬自身の意思で運動しているかのような印象を与えることが求められる。
障害馬術は、設置された高さ最大130㎝の障害物を決められた順に周り、その正確さと速さを競う。障害物の落下や馬の不従順などのミスは減点。馬との信頼関係、乗馬テクニックが重要となる。※例年は130㎝だが、今年は新型コロナウイルスの影響で十分にトレーニングができていないので120㎝となる。
総合馬術は、馬術の「トライアスロン」とも呼ばれ、約2000mの自然の中に設置された丸太や池など様々な障害物をクリアしながらゴールを目指す「クロスカントリー」に、馬場馬術、障害馬術を加えた3種目で争われ順位を決める。

見どころ
大本命は現在、3種目総合9連覇中の日本大学。大学馬術界で圧倒的な強さを誇っており、昨年の総合成績は2位以下にダブルスコアをつけ、大差で優勝を勝ち取った。強さの秘訣は、馬との信頼関係と施設の充実。日本大学馬術部の男子学生は入部と同時に厩舎横にある寮に住み、馬と生活を共にする。朝の厩舎作業や手入れなど馬に関わる全てを行うことで、馬との信頼関係を築いていくのだ。中でも、注目は、昨年の馬場馬術と総合馬術で優勝をした名倉賢人(4年)。リオデジャネイロオリンピックに「ジャストチョコレート」の名前で日本代表として出場した名馬「桜望」と2019年からペアを組み、数々のタイトルをものにする。果たして、絶対的エース名倉は日大を10連覇に導けるのか。
創部100年以上の歴史を持つ立命館大学2年の斎藤希美(とR.ファインタイム)も注目。昨年の馬場馬術で唯一1年生として出場し2位に輝いた期待の星。女性騎手らしい華麗な馬との演技で、今度こそ頂点を目指す。
障害馬術の注目は、立教大学3年の杉本瑞生(と聖澄)。昨年は、出場選手の中で唯一減点0というパーフェクトライディングを見せ、連覇の期待がかかる。

競技日程
11月1日  障害馬術競技
11月2日  馬場馬術競技
11月3日  総合馬術競技

※熱戦の様子(11月1〜3日)を専用の配信ページからライブ配信します。
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